妻の渡米 ー 事の背景
5年前、無念の日本帰国から外資系製薬会社に入社し、虎視眈々と米国赴任を狙ってきました。
入社直後から「海外の話があればぜひ!」と言い続け、入社2年目でありがたく3ヶ月の米国赴任の機会を得て、久しぶりのアメリカを満喫しました。ただその後は日本に戻り、時差のなか日本からアメリカの仕事をするという9ヶ月間のタフなチャレンジを受けて、すっかりげっそりしてしまいました。
一方で、その赴任からの帰国後は日本の生活にもすっかり馴染み、結婚もし、杉並奥地に家を構えて、「日本で仕事してても半分以上海外の同僚との仕事だし、年1で海外出張あるし、日本は家族も友達もいるし、美味しいものもあるし、別に海外で暮らす必要もないなあ。」と思い始めた矢先、今回の話が舞い込んできたのです。
今回の赴任は1年半。
ビザも出ます。
Lビザです。駐在員ビザです。
自分から「行きたいです!」っていうビザじゃなくて、「アメリカに来てください!」っていうビザです。
ビザには苦い思い出があるので、そんなビザが出るなんて感動です。
お給料も出ます。
なんなら引っ越し費用まで出ます。
企業の方々からみたらあたりまえと思うかもしれませんが、入社前の貧乏研究者のアメリカ生活を考えると、すごい話です。
3度目の正直という言葉があります。3度目のアメリカ生活。今回こそは自分の納得のいく仕事が、海外でも通用する仕事ができるかもしれない。できないかもしれない、でもこれが海外で生活しながら仕事をする最後のチャンスになるかもしれない。せっかくの機会を無駄にはしたくない。
旦那さんは背中を押してくれました。
ホントは一緒に来てほしかったのですが、仕事の都合や家の都合は、自分たちだけでは如何ともしがたいところがあります。
そのかわり、日本とアメリカを行ったり来たりしてくれるみたいです。
というわけで、先週からアメリカにいます。
初めて住むペンシルバニア州。
生活も仕事もまだセットアップ中です。
今回は気負いも緊張もなく、スタートしています。
3度目の正直。
いろいろ、うまくいくといいなあ。